皆さんは撮影時に三脚を使いますか?
10年ほど前までは、風景を撮るときは必ず三脚を使っていました。なぜそこまでこだわっていたのかというと、以下の理由がありました。
- 絞りを絞って、できるだけ全体にピントを合わせたかった
- ぶれを防ぎ、シャープな写真を撮るため
- 構図をしっかり決めて撮影するため
しかし、気が付けば三脚を使わなくなっていました。では、なぜ三脚を使わなくなったのか?
三脚を使わなくなった理由
一番の理由は、ISO感度を上げてもノイズ処理が優秀になったことです。
PhotoshopのCamera Rawのノイズ除去機能が大幅に進化し、ISO3200や6400くらいのノイズであれば問題なく除去できるようになりました。また、RAW現像時に2〜3段分くらいは普通に明るくできるので、暗部を大胆に持ち上げたり、彩度を強調することも可能になっています。
特にここ2〜3年のCamera Rawのノイズ除去(画像の強化)機能は、私にとって最も衝撃的な進化でした。
三脚を使わなくなってどうなったか?
結論としては、とても良い方向に変わりました。
三脚を使わなくなったことで、撮影時の自由度が増し、さまざまなアングルを試せるようになりました。シャッターを切る回数も格段に増え、その分セレクト作業は大変になりますが、普段撮れないような面白い構図を狙うことができるようになりました。
撮影において機動力は非常に重要です。
以前は、三脚をセットし、じっくり構えて数枚の決定的瞬間を狙うスタイルに憧れていました。しかし、結局は「数を打てば当たる」という現実にたどり着きました。写真が上手くなりたければ、とにかくたくさん撮ることが大切なのです。
「量をこなさない質はありえない」
誰かがそう言っていましたが、まさにその通り。量より質ではなく、量を重ねることで質が生まれるのです。
それでも三脚が必要な場面
もちろん、三脚が必要な撮影もあります。
- 夜景撮影
- スローシャッター撮影
- タイムラプス撮影
こうした場面では、三脚の安定性が欠かせません。
実は、ここまで三脚を使わない話をしておきながら、私は三脚をいくつも所有しており、欲しい三脚もまだあります。三脚にはまる「三脚沼」というものも存在し、気付けばどんどん増えていくのが現実です。
またの機会に、私が愛用している三脚や、気になっている三脚についても紹介できればと思います。
皆さんは三脚使う派ですか?それとも使わない派ですか?