先日SNSで「プロカメラマンに必要な要素は?」という投稿を見かけました。
それを見て、私が真っ先に思い浮かべたのが「堂々としていること」でした。
正直に言うと、私はちょっと挙動ってしまうタイプ。
でも、そんな自分だからこそ、プロとしての“堂々さ”の大切さをひしひしと感じています。
カメラマンの不安は、被写体にも伝わる
撮影する側が無言だったり、自信なさそうにしていると、
被写体は「私が悪いのかな?」「何か問題があるのかな?」と不安になってしまうそうです。
だからこそ、たとえ「これはちょっと…」と思っても、
ポジティブな声かけや態度で場をリードするのが大切なんですね。
プロカメラマンの「現場力」
私がこれまで一緒に仕事したプロのカメラマンの先生方は、
急な予定変更や機材トラブルがあっても、いつも落ち着いて対応されます。
「大丈夫、こうしましょう」と穏やかに提案してくださる。
まさに、現場の“守り神”のような存在です。
たとえば──
- ストロボが倒れて機材が壊れた
- 1日分の撮影データが吹っ飛んだ(バックアップしていても起きること)
- モデルが外国人で日本語が通じない
どんな状況でも動じず、対応される姿には本当に助けられてきました。
本当は焦っている。でも、そうは見せない
最近、あるカメラマンの先生に、機材が壊れたときのお話を聞きました。
私は「先生はあのときも全然動じてなかったですよね」と言ったのですが、返ってきた言葉は…
「いや、心の中では泣いてましたよ。毎回焦ってます(笑)」
そう、プロは“動じていないように見せている”んです。
本当は焦っている。でもそれを顔に出さず、現場の空気を守る。
それがプロフェッショナルの姿なのだと思いました。
ムツゴロウさんのエピソードに学ぶ
思い出したのが、ムツゴロウさん(畑正憲さん)の話。
撮影中、ライオンに指の先を噛みちぎられたそうですが、
現場のスタッフに悟られないように振る舞ったそうです。
すごい話ですよね…。
私も、そんな堂々とした人になりたい
プロにとって大切なのは、完璧さではなく、
「周囲に安心感を与える存在であること」なのかもしれません。
動じない心。いや、“そう見せる力”。
私も、撮る人間として少しずつでも身につけていきたいと思います。